第9回審査結果

審査結果発表・応募総数380点

総評

数多くのご応募をいただきありがとうございました。年賀状とは、儀礼的なものも当然否定しませんが、手間をかけたものや考え抜いたものは、 やはり人に訴えかける力が違うと思います。賞を取った作品以外にも、心を打たれる年賀状は数多くあり、全てをご紹介出来ないのは大変残念です。
部門を3つに分けました。デジタル時代の今ですが、アナログ部門の応募が一番多かったのは意外でした。どんどんお手軽になっていく年賀状ですが、 人の数だけ個性があります。うまい年賀状、なるほどと思わせる年賀状、決してうまくはないけど心をうつ年賀状。我々プロには思いつかない発想に刺激を受けました。

永らくご愛顧頂きましたコンテストは、今回を持って終了致します。9回にわたってコンテストを開催して参りましたが、ひとつの役割を終えたと判断し、 今回の決定に至りました。また違ったカタチで年賀状の文化に貢献をしていきたいと考えています。最後にこれまでご応募を頂いた全ての方に心から感謝を申し上げます。 ありがとうございました。(株式会社アイデア工房)

総合グランプリ 浜口亮太さん

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【想定ターゲット】親戚友達
【作品のポイント】祖母と孫のふたりで暮らしをしており、85歳の祖母の姿を親戚・友達に見てもらって元気をおくれるようにつくりました。 祖母のポーズが良い感じになるように何度もポーズをとってもらって撮影しました。もう疲れたといいながら付き合ってくれました。 手書きは祖母が書きました.。
【受賞のコメント】
この度は、グランプリいただきありがとうございます。祖母に伝えたところ喜び驚いていました。 「ポーズをとるのは大変だったけど楽しくでき、よい思い出になった」そう言ってました。実は、このポーズだけで100枚ほど撮っていたのです。 そのがんばりと楽しい雰囲気が、「心に届く」年賀状となって伝えることができたのだと思います。ありがとうございます。
【審査員コメント】

●思わず笑ってしまいました。(年賀状博士)

●祖母への愛情がこもっており、心に届くいい作品です。(ワコム・米嶋)

●イラストの背景と写真の違和感がゼロ!!ポーズがとてもきまっていて、何度も取り直された撮影風景が目に浮かびます。おばあさまの手書きもバッチリですね。(梶谷)

●お婆様のポーズが決まってますね。笑顔も素敵です!お孫さんとの楽しく元気な生活が想像できます。(堀)

●年賀状ならではのおめでたい雰囲気と相まって、お二人の仲睦まじい関係性が見えるようで、ほっこりしました。色遣いもセンス有りですね。(中越)

●おばあちゃん、かっこいい〜!お二人の楽しい生活が垣間見えて、見る人が笑顔になります。(小原)

●とても明るい年賀状ですね!おばあさまのポーズもバッチリ決まっていて、お元気な姿にパワーをもらいました!(池田)

●おばあちゃんが元気で良かった〜!と、お会いした事がない方ですが、ついつい嬉しくなって顔がほころんでしまいました。(高置)

総合グランプリ賞品
株式会社アイデア工房より、MacBook Airを進呈


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デジタル部門大賞 小原基史さん

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【想定ターゲット】2016年が人生の転機になる友達に向けて
【作品のポイント】転職や結婚など、新しい生活への不安を期待に変えたいという想いを込めた年賀状。「これからたくさん楽しい事が待っているから前向きに!」 そんな「ウキウキ」を表現しました。受け取った瞬間 笑顔になれるような、インパクト勝負です。
【受賞のコメント】
この度は、「デジタル部門 大賞」という名誉な賞に選んで頂きありがとうございます!ここ数年、僕は作業効率やクオリティーアップの為にデジタルで年賀状を作るようになりました。 なので本当はメール等で画像を直接送る方が早いのですが、それでも印刷して年賀状を出すのは、伝えたい想いを手に取って直接感じて欲しいからです。 今年は特にそうでした。伝えたい想いが明確にあったからです。それが今回テーマにした「ウキウキ」2016年が人生の転機になる友達に向けて、「幸せが待ってるよ!」というメッセージです。 手にした友達からの「良かった!」の感想を聞いた時、「想いは伝わるんだ…!」と実感し、このメッセージ性が年賀状の魅力の一つなんだなとあらためて思いました。 また、手元に残るのも年賀状の良さなので、ふとした時に見返して、笑顔になってくれるといいなと願っています。
【審査員コメント】

●ウキウキ感が伝わります。持った人をHappyにしてくれる良い年賀状です。(ワコム・米嶋)

●なんともいえない、いい表情!一瞬でも、よーく見ても「ウキウキ」が伝わってきますね。(梶谷)

●申の表情や書き文字から楽しいウキウキした気分が全力で伝わって来ます!(堀)

●文句無しに高い画力!(中越)

●シックな色使いが素敵です。(小原)

●おさるの表情がとっても素敵です。メッセージにぴったりの笑顔ですね!(池田)

●希望が凝縮されていますね!なんだか良い事がありそうな気持ちにさせてくれる、素敵な年賀状だと思います!(高置)

デジタル部門大賞賞品
株式会社ワコムより、
Intuos Pro mediumを進呈

デジタル部門入賞 森田章さん

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【想定ターゲット】孫へ
【作品のポイント】見ざる言わざる聞かざるの三猿の教訓に昨年の流行語の五郎丸ポーズの猿を加えて四猿とし、決して夢をあきらめず努力すれば結果は自然についてくることを成長過程の孫に新年の心得としておくりました。
【受賞のコメント】
今年は私の6回目の干支、申年です。昨年活躍したスポーツ選手やノーベル賞を受賞した先生方の「最後まであきらめなければ必ず報われる」というコメントが私の心に響いておりました。 昨年、日本中にラグビー旋風を巻き起こした五郎丸さんのポーズをした猿と「みざる・いわざる・きかざる」の教訓を合体して作製しました。
【審査員コメント】

●メッセージと手描きが心に届き、とてもインパクトがあります。また、今風にアレンジされ、お孫様の記憶にも残らせる愛情を感じます。(ワコム・米嶋)

●他の作品にも五郎丸ポーズのものが多々ありましたが、このおさるさんがいちばんポーズが決まってますね。(梶谷)

●味のあるイラストと心強いメッセージ。お孫さんにも響くと思います。(中越)

●目が素敵…(小原)

●独特のタッチが印象的です。手書き文字がとても素敵ですね!(池田)

●文字の感じや色合いが独特なスゴ味を感じますね、ちょっぴり怖くて説得力があると思います。(高置)

デジタル部門入賞賞品
株式会社ワコムより、
Intuos Comic Mを進呈

デジタル部門佳作 藤崎のぞみさん

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【想定ターゲット】2人の子どもたち
【作品のポイント】心を鬼にして叱っています。2人のかわいい我が子、大切です。大好きです。(上側・・・おこっているさる→反対向けると、下側・・・ニコニコ顔。)
【受賞のコメント】
子どもと一緒に参加し、一次選考に2人で名前がならんだとき、本当に嬉しかったです。画面を紙にコピーし、大切にしまっています。子どもと、ねころんでいるときに 思いついた作品です。「おこりすぎたなぁ〜」と、寝顔をみながら、一人反省会の日々・・・
ステキなコンテストに参加できたこと、賞をいただけたこと、 感謝の気持ちでいっぱいです。育児、育自、がんばります。本当にありがとうございました。
【審査員コメント】

●ひっくり返さずにはいられない、1粒で2度美味しい年賀状ですね。(梶谷)

●お母さんからの温かいメッセージにほんわかします。(堀)

●逆さまにすると異なる表情の猿が現れるユニークな一枚。怒っている顔の猿も、なんだか不思議と優しく見えます。(中越)

●頑張れ母ちゃん!この年賀状できっと分かってくれるさ!(小原)

●逆さ絵の発想が面白く、なおかつやさしい色合いが良いですね。(池田)

●おかあさんの優しさが伝わってきます。おこっている顔からも、深い思いやりが伝わってくる。心温まる作品。(高置)

デジタル部門佳作賞品
株式会社ワコムより、
Intuos Comic Sを進呈


アナログ部門大賞 大村泰久さん

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【作品のポイント】日頃は仲がよくても同窓会となると尻ごみする友達へのアプローチ年賀状です。
【受賞のコメント】
思わないアナログ部門の大賞を頂き大変驚き喜んでいます。ありがとうございました。僕のような、私小説的なたったひとりのひとにだけの年賀状に優しい眼差しを投げかけていただいたことに 感謝しています。また、同時にこのコンテストを終止するという悲しいお知らせもいただき大いに戸惑っています。僕の中で、自分の居心地のいい居場所をようやく見つけてここ数年楽しんで居りましただけに 残念ですが重ねてありがとうございました。
【審査員コメント】

●「同窓会に参加しない」のが1ミリたりとも許されない迫力とインパクトがありますね。がんばって参加してほしいです。(梶谷)

●楽しく直球ストレートなお誘いハガキですね。お友達は同窓会に来てくれたでしょうか?招き猫に学生帽がちょこんと乗っていたり小技も効いてます。(堀)

●イラストにもメッセージにもご友人への愛が溢れていて、想いも伝わったと思います。同窓会、無事全員出席になりましたでしょうか?(中越)

●招き大村さん、お願いしますよ!(小原)

●色使いがとても素敵です。優しくもあり、インパクトもあり良いと思います!(池田)

●この年賀状を貰ったら、同窓会、行かないわけにはいきませんよね。(笑) いろいろその後のやり取りを想像してしまいます、人間味あふれる作品です。(高置)

アナログ部門大賞賞品
株式会社アイデア工房より、
Kindle Fire HD6を進呈

アナログ部門入賞 匿名希望

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【作品のポイント】こんなことになりたくないなあとは思っているんですけどね。たまになってしまいます・・・
【受賞のコメント】
賞を頂きありがとうございます。今年は、この三匹の猿のようなことはまだないです。ずっとなければさいわいです、、では、乾杯ー!
【審査員コメント】

●お酒が好きな人には、ドキっとしてクスっと笑ってしまう1枚ですね。(梶谷)

●二日酔いの三猿の表情がたまりません(笑)(堀)

●新しい三猿!年賀状を貰った側もドキッとした方は居るのでは…。愛嬌ある猿たちがとっても可愛いです。(中越)

●自分の事かと思いました。共感します!(高置)

アナログ部門入賞賞品
株式会社アイデア工房より、
クオカード10000円分を進呈

アナログ部門佳作 清重郁子さん

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【想定ターゲット】今をせいいっぱい生きる友へ
【作品のポイント】人生で最も悲しいのは親しき者を亡くしたとき。悲しみの深淵は経験した者しかわからない。しかしその時にこそ心の根は深く伸び、心の色は濃くなる。 明日へジャンプするための力の源となる。母を亡くした友が明日に向かってジャンプするために描いた。
【受賞のコメント】
長年まったくといってよいほど書いてなかった年賀状を今回久しぶりに書きました。なぜなら心友の母が亡くなったからです。友の心にポッカリ空いた穴は、本人でさえ気づかないほどの深いものでした。 日常生活の中で母の姿を探す友、温もりに触れられないことに何度も気づき苦しみ、もがき、自分を責める友の姿がありました。 失って初めてわかる母の深い愛情・・そんな母に愛された自分自身を大切にしていくことが、母の愛にこたえていくことだと感じながら今をせいいっぱい生きている友がいます。 そして私も友の心友であるために、私にできること・・友がさまざまなことを乗り越えジャンプすることを願って、世界中で1枚のこの年賀状を友に送りたいと思います。 選んでいただきありがとうございました。
【審査員コメント】

●猿の足のウラの静脈(?)のリアルさや、文字の凝ったデザインの細かさも含め、とても丁寧に描かれているとおもいます。(梶谷)

●大胆で凄く迫力のある構図!目を引きつけられます。(堀)

●躍動感のある猿がインパクト大!後ろにいる猿達も細かく描かれていて丁寧な一枚だなと思いました。ご友人もパワーを貰えたのではと思います。(中越)

●迫力ある構図と猿の表情がインパクト!(小原)

●インパクト大!一度見たら忘れられないタッチがすごいです!構図が面白いですね。(池田)

●思い切ったアングルでインパクトのある作品だと思います。(高置)

アナログ部門佳作賞品
株式会社アイデア工房より、
クオカード5000円分を進呈


写真部門大賞 丸田奈保子さん

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【想定ターゲット】親戚
【作品のポイント】某雑誌風に娘を主役で作ってみました。某芸人さんのギャグも交えて、新年からとにかく笑ってほしい!との思いをこめました。
【受賞のコメント】
結婚してから毎年テーマを決めたネタ年賀状を作成してきましたが、昨年はとても忙しく、フツーのデザインで済ませちゃお〜と思っていました。 しかし毎年楽しみと言ってくれる方たちの顔を思い浮かべると、気づいたらネタ満載に(笑)結果、賞をいただくなんて、大変嬉しいです。 ありがとうございます。コンテスト初応募で最終回とは寂しいですが、これからも手を抜かず「心に届け!」という気持ちで作成していきたいと思います。
【審査員コメント】

●本屋さん置いてあっても違和感がない完成度!よくできすぎてます。(梶谷)

●これでもかとネタを詰めこんでますが、雑誌風のレイアウトで上手く纏まりましたね。お猿の帽子も可愛い!(堀)

●クオリティーが高すぎて凝視してしまいました。これが本屋に売っていないなんて…(中越)

●パロディのクオリティが高いですね!娘さんもモデルさんのように可愛らしく、綺麗な仕上がりが◎です!(池田)

●完成度がとても高いですね!整いすぎている感じもあるのでデザインのオリジナリティがもう少しあれば、より面白いと思います。(高置)

写真部門大賞賞品
株式会社筆まめより、デジカメ
de!!ムービーシアター5を進呈

写真部門入賞 後藤祐生さん

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【想定ターゲット】知人全員
【作品のポイント】娘の成長・家族全員の様子・干支が分かる年賀状デザインを毎年考えています。今年は申年!ということで,イラストの猿と娘はおそろいのTシャツを着せてみました!背景は故郷である五島列島の風景を編集したものです。
【受賞のコメント】
この度は写真部門入賞させていただき誠にありがとうございます!!仕事柄,忙しい年末。年賀状の構想を考えるのはちょっとした息抜きになります。 ですがのめりこみすぎて毎年,優先順位を見失い,自分の首を苦しめております。このように,こだわってこだわって作った作品?が入賞という形で評価いただいて家族一同うれしく思います。 何より審査員の方々のコメントがうれしかったです。私たちが年賀状で伝えたい思いが伝わっていると実感できました。 デジタル・インターネットがどんどん普及している中,日本の伝統である年賀状の良さも再確認できた気がします。本コンテストが今回で終了になると聞いて大変寂しく思いますが、 今後とも年賀状の良さを感じながらこだわった作品に仕上げていきます!!ありがとうございました!!
【審査員コメント】

●写真のバランスと表情がとてもいいですね。よく考えて作成されているのが伝わります。(梶谷)

●メリハリのある色づかいでインパクトがあります。猿と踊る娘さんのポーズがすごく楽しそう!(堀)

●ご家族皆さんの表情が豊かで(娘さん可愛い)仲睦まじい様子がこちらにも伝わってきます。(中越)

●楽しさ満載!もらった人も幸せになりそう!(小原)

●ご家族の楽しそうな様子がよく伝わり、見る人まで楽しくなる年賀状ですね!(池田)

●お子さんが元気で明るい様子が伝わってきます。(高置)

写真部門入賞賞品
株式会社筆まめより、デジカメ
de!!写真館PROを進呈

写真部門佳作 田中健一さん

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【想定ターゲット】年賀状の送り先である友人知人
【作品のポイント】年賀状へ込めた思いは、吹き出しに相手の名前を入れ、その人へ届けています。新年への歓びに満ちたもの。穏やかで風刺を込めた笑い(くだらないですが!笑)のある前向きなもの。手作りなもの。
【受賞のコメント】
毎年「気持ちよ届け!」の思いで年賀状を描いてます。年明け数日後に届けてしまうことも度々ですが(苦笑)新年最初の気持ちです。ある人に今年の年賀状に「癒された」の感想を貰い、コンテストに挑戦してみた所の受賞!しかも今回で最後のコンテストと言うことで残念ではありますが、自販機の前に立つこの年賀状には何か縁を感じてます。この度はこのような賞を頂きまして本当にありがとうございます。心、暖ったかくなりました!
【審査員コメント】

●雪が舞う表現と手書きの文字が抜群ですね。まるでCMの一場面のようですね。(梶谷)

●雪のちらつく夜の自販機前、+2度自販機の温かさがリアルにホットですね!書き文字が優しくて好きです。(堀)

●温かい飲み物の商品ポップになりそう!(小原)

●POP文字のクオリティが素晴らしいです!お写真の雰囲気、全体のまとまりが一番好きです。とても良い年賀状だと思います!(池田)

●筆跡の感じがとても味があって作品に合っています。素敵ですね。(高置)

写真部門佳作賞品
株式会社筆まめより、
ピクチャ・ミクス4を進呈


作 品 賞 (QUOcard¥1,000)


道田真司さん


伴野 宏さん


岩田 浩治さん


新庄すが江さん


木下佳威さん


中俣稔さん


江澤祥行さん


菅原勇さん


嶺間ゆきのさん


谷澤由紀さん


月田小夏さん


待山類子さん


岩井百音さん


山田倭さん


石黒敬章さん


齋藤悠さん


櫻翔真さん


福田美実さん


くまかなえさん


たんすのこゆびさん